メルストが人生の悩みを解決してくれた話(各国ストーリーネタバレ有)

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メルスト(メルクストーリア)というスマホアプリがある。奥深いストーリーが魅力だと思っているのだが、その中でも各国ストーリーという短編集がぼくのお気に入りだ。メルストのストーリーは描かれている悩みや苦しみや喜びにリアリティがあるというのか、ファンタジー世界の話なのだが自分のことのように読める物語が多い(個人の感想である)。ドラクエやFFなどは登場人物の置かれている立場や状況、人格などが超人的すぎて共感できない場合が多いように感じているが、メルストは等身大の人物が多いような気がしている。

RPGが好きでいろいろなRPGをやりながら生きてきたのだが、人生の悩みに対して直接的な答えをくれたのは、メルストのお菓子の国2ndが初めてだ。その後、常夏の国3rdも強く共感を抱きながら読むことができた。詳細はネタバレなので、この記事の下のほうにある。

ちなみにメルストはAndAppというサービスを使うことでPCでプレイすることもできる。アニメも以前放送されていて、Bru-rayが発売されている。

ぼくが今回話題にしたいストーリーは含まれていないが、その他のストーリーもとても魅力的であり、とくに映像作品映えする物語も多かった(死者の国1st、動物の国2ndなど)。

ここから各国ストーリーのネタバレ

ここから「メルストがぼくの人生にどんな答えをくれたのか」という話。

お菓子の国2nd「ごちそう神さまとはらぺこ怪物」

お菓子の国2nd「ごちそう神さまとはらぺこ怪物」は、「体質」という宿命に苦しむ青年が登場する。お菓子の国において神の力に等しい体質を持つ青年は、そのために周囲から受ける扱いに嫌気が差し、人を避けて暮らしていた。そんな彼に主人公が言った言葉が印象的なのだ。

かいつまんで言うと「やりたくなかったら、できることでも、やらなくてもいいんじゃないか?」ということである。

その頃のぼくの身近には、「あなたには才能があるのだから、それを活かさなければならない。それがあなたの使命なんだ。金になるかどうかじゃない。金にならなくても使命なのだからやりなさい」と熱心に言ってくれる人がいた。ありがたい話ではあるのだが、一方でそれが非常に負担で、悩んでいた。そのときに主人公が前述のシーンであっさりと答えてくれたのだ。「使命でも、やりたくなかったらやらなくていい」。

思えばメルストの主人公も、周囲から期待される希有な力(癒術の力)を持っている。だが、メインストーリー第一部の初期の頃は、それを使うことをさまざまな理由で嫌がっていた。物語が進む上で、彼は自分の納得の上でその力を使うようになっていき、実力派の癒術士になっていく。そういう彼の言うことだから、余計に説得力がある。

後々、彼と同じ言葉をぼくに伝えてくれるものが現れた。「ムーンオロジーオラクルカード」という占いカードの中にある「サウスノード」というカードだ。日本語訳で「過去に縛られないでください」という言葉が記されているが、解説冊子のそのカードのページには「あなたがそれをできるからといって、しなくてはいけないわけではありません」と書かれている。メルスト主人公の言った言葉は、単なるゲームキャラの哲学ではなく、現実世界における人生訓でもあったのだ。

常夏の国3rd「嵐の名前と飛鷲の将星」

もうひとつ、メルストが答えをくれた話。常夏の国3rd「嵐の名前と飛鷲の将星」は、今月(2019年6月)の各国ストーリーだった。今月初め、ぼくはうつ病になりかけて職場を退職した。退職してよかったとは思っているが、退職直後、人生の先の見えなさに気が滅入りながら常夏の国3rdをプレイした。

常夏の国3rdには、常に希望を持ち続け明日に向かって駆け続ける人と、「希望のある明日なんてもう二度とこない」と思い込んでしまった人が登場する。後者の人物は「未来が見える」という能力ゆえに人生に絶望しきっているものの、未来が見えなくても希望を捨てない前者の人物に出会って強く影響され、彼女の信じる明日を見たいと本気で願う。そして二人で肩を並べて未来を切り開いていくという物語だった。

これは明確に「答えをくれた」というよりは、「既に信じていたものを、もう一度信じさせてくれた」と言えるかもしれない。ぼく自身、過去には人生に絶望していたが、転機が訪れ、人生に希望を抱くようになった。だから希望を捨てない人の気持ちも、絶望しきった人の気持ちも、どちらにも共感できた。

そして最も感銘を受けたセリフが、これだ。

どんなに強い理想を持って走り続ける人でも、めげるときは絶対に来る。何度でも来る。心が折れそうになることだっていくらでもあるだろう。挑戦を繰り返す人ならば尚更だ。

そういう人を真に支えるのは、窮地を救う手だ。失敗を恐れずに挑戦し、失敗してもまたやり直せばいいと思えるように、失敗したときに差し伸べる手。それが本当に必要なものだ。

一度の失敗を過剰に責める人が世の中には多い。他人の失敗に対しそうする人もいれば、自分の失敗に対しそうする人もいる。しかし、重要なのは失敗から何を学ぶかだ。取り返しのつかない失敗なんて、人生にはそんなにないはずなのだ(ゼロではないだろうけれど)。失敗をしたって希望を捨てずに前に進みたい、そう思わせてくれたストーリーだった。「これは星のない夜を越え、明日を見据えるための物語。」と公式イベント情報には書かれているが、まさにそういう物語だった。

そういうわけで、プレイ中のゲームもプレイ済のゲームもいろいろあるけれど、「この物語に救われた」と思う頻度が一番高いのはぼくにとってメルクストーリアなのである。

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