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映画「Michael」オーディオコメンタリーと共に2回目の鑑賞!

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映画「Michael」を見た後、マイケル・ジャクソンのことや出演者のことなど色々調べていたらどうしても2回目を見たくなってしまい、行ってきた。

今回はオーディオコメンタリーを再生しながら見てみたよ!

オーディオコメンタリー(副音声)とは

おれも今回初めて知ったんだけど、映画館で映画を見ている最中、専用アプリからコメントが聴ける仕組みがある。詳しくは公式記事を見ればわかると思う。

注意点は

  • 必ずイヤホンで聴く
  • イヤホンの音量に注意(音漏れなど無いように!)
  • スマホのマイクを塞がない
  • スマホの画面の光が見えないように!
  • スマホの音が鳴らないように!

スマホをつけっぱなしにすることになるので、アラーム等が鳴らないように気をつけよう。

通知に関しては、機内モードでの再生を推奨されるので従えば大丈夫だろうとは思うけど、こちらも鑑賞の邪魔にならないよう気をつけてね。

オーディオコメンタリーは再生タイミングを合わせるために映画の音声を取り込んでいるらしいので、おれは以下のような注意をして聞いていた。

  • 画面の輝度を最低に設定
  • 画面を伏せて膝の上に置く

たぶん人の迷惑にはならなかったと思うけど、周囲の人から直接感想を聞いたわけではない……。

オーディオコメンタリーの感想

このオーディオコメンタリー、初回に再生するのはオススメしない

なぜならコメンテーターがずっと喋り続けていて、映画本編に集中できないからだ。

一方、2回目以降の視聴なら1回は聴いてみることをオススメしたい。かなりマニアックな話が飛び出してきて面白いよ。作品裏話とか、史実との違いとか、マイケルの家族に関するエピソードとか、いろいろ聴ける。

その中でもおれが聞いてよかったなと思ったのは「Beat It」の歌詞のニュアンスを聞けたこと。

その他にも、マイケル・ジャクソンに詳しい人、本人や兄弟と交流があった人にしか語れないエピソードがたくさん出てくる。この映画が気に入っているなら一聴の価値があるよ。

「Beat It」について

beatって暴力的なイメージのある単語だったんだけど、"beat it"としたときは「その場から離れる」とか「放っておく」というようなニュアンスになって、「(暴力から)逃げていいんだよ」と訴える歌なんだそうで。

すごく興味が湧いた。

そうして調べてみて、自分なりに読み解いてみた結果、「Beat It」の歌詞を意訳すると以下のような感じになることがわかった。

「強くてかっこいい姿を見せたいのかもしれないけど、暴力に訴えるなんて子どものすることだ。大人の男になりたいんなら、そんな奴放っておけよ」

総じて「暴力からは逃げていい」とする歌で、暴力がかっこいいという価値観を変えようと訴える歌だ。

「Beat It」はギャングの抗争から着想を得た曲なので、「逃げていい」とするのは「暴力から」であって、おそらくマイケルは他の戦いを想定していない。

けれども「戦い」や「暴力」って比喩的にはそれだけじゃないよね。人生にはいろんな戦いがあって、いろんな暴力がある。そう解釈を広げて考えたときにも「逃げるのは悪いことじゃない」「臆病だから逃げるわけじゃない」「逃げることは大人の選択だ」と考えられるのはすごく良いなと思った。

ちなみに映画「Michael」でも出てきたダンスシーンはMVの最後のほうに登場するんだけど、そのちょっと前から再生できるリンクがこちら。

ここから再生すると、ギャングたちの抗争が始まるんだけれども。そこにマイケルが歌いながら入ってくると、ギャングたちも一緒に踊り始め、争いなんかどうでもよくなってみんなで踊りながら行進して終わるんだよね。

戦いの勝者を決めるのでなく、戦いを放棄する。それが最高の解決策だと伝えたがっている歌だということがMVからも伝わってくる。

Thrillerの歌からMVまでのファン心理を想像した

「Thriller」(スリラー)って現代ではMVが有名すぎて、あの作品世界をMVで捉えている人も多いと思うんだけど。

「Thriller」を曲だけ聴くと、以下のような流れだ。

  • ホラー映画の光景を語るような歌詞
  • ホラー映画よりも自分がもっとドキドキさせてあげる、というラブソング的な歌詞
  • おどろおどろしいナレーション
  • 最後に不気味な笑い声

Spotifyで聴いてみるならこちら。

思うんだけど、歌だけ聴いても曲の世界観って理解しきれなくない?

ラブソング的な歌詞までで終わるなら理解しやすいだろう。しかし、なぜかまたホラーなナレーションに戻っていくんだ。ここはいろいろな解釈が成り立つのではなかろうか。

つまりこれってさ、「話題のアーティストが出した、ちょっと不思議な歌」だったんじゃないかと思うんだ。現代で言う、考察勢が盛んに取り沙汰しそうなやつ。

MVの前から売れてたらしいので、きっとファンの間では色々な解釈が語られてたんじゃないかなあ。でもこの歌って最初からホラー映画的な着想で作られていると思うんだよね、ナレーションが入ったり最後が笑い声で終わるあたり。

マイケルの頭の中にはきっと、当初からMVのようなイメージ映像があって、それを具現化しただけなのではないか。

そしてMVは曲が発表されてから1年後にリリースされて、作品世界を明確に描いている。

つまり、謎の曲の解が1年経って公式から供給されたわけ。しかも高クオリティな特殊メイク&ダンスとセットで。メイキング映像も別途放送されるというおまけつき。

こんな風に当時の体験を想像してみると、マイケル・ジャクソンがいかに新しく、かつ得難い体験を提供したのかとしみじみする。この1年のギャップは当時のアメリカ人でもなきゃ味わえなかっただろうと思うしさ。

「Thriller」MVはこちらから(4Kリマスター)

マイケル・ジャクソンの人物像を知る手がかり

「Michael」をきっかけに興味が広がって延々調べ続けているんだけれども、何をそんなに興味深く感じているかといったら、

映画「Michael」をこれほどのクオリティで仕上げさせたマイケル・ジャクソンのすごさ

なんだよね。

インタビューを聞いたり、メイキング映像を見たりしてみたが、関係者はみんな「マイケル・ジャクソンを描くからには妥協できない」という姿勢。何が彼らをそんなにも駆り立てるのか、とマイケル・ジャクソンの人となりが気になって、Kindle Unlimitedで読んでみた本がこちら。

いやー面白かった。マイケルの優しさやプロ意識パフォーマンスに対する姿勢、それから誤解を呼んだ危なっかしい一面までが記されている興味深い回顧録だった。

この本から言えることは、マイケルは仕事上関わった相手に敬意を持って接していたことだ。そして共演者に求めていたのは自分の引き立て役ではなく、最高のパフォーマンスを発揮してくれる一流のプロフェッショナル。その上、彼は見えないところで猛烈な努力をしていることが窺えるクオリティのパフォーマンスをするけれど、それをひけらかすことはない。共にステージに臨む相手が自分の能力を最大限発揮できるような声がけを意識していた人だったようだ。

マイケルと一緒に仕事をした人が心地よく感じて、ずっと良い思い出として記憶していることにも納得する内容だった。こういうのは他人の目から見ないとわからない話だよね。

ジャファー起用のエピソードだけで充分ドラマ

もう一つ、延々この映画のことで色々調べてしまう理由がある。

それはジャファー起用から撮影開始までのエピソードがすごく面白いということ。

パンフレットやインタビュー、メイキング映像などを参考にざっくりまとめると、以下のような感じになる。

プロデューサー・グレアムはマイケル役が見つかると思えず悩み、友人のジャーメイン(マイケルの兄)に連絡して、彼の息子・ジャファーに会わせてもらった。そうしたところ「マイケルを見つけた」と感じた。しかしジャファーは当時、演技もダンスも未経験。だからやる気を出したジャファーにダンスを指導する役割として、マイケルの振付師を担当したこともあるリッチ&トーンを呼んだ。

しかしリッチ&トーンは最初、ジャファーでは無理だと判断。そこでジャファーは少し時間が欲しいと申し出て、3週間の訓練の末、マイケル・ジャクソンの伝説的ステージ、モータウン25での「ビリー・ジーン」を披露した。そこから本格的にジャファーのダンス・演技の指導が始まり、後にジャファーはオーディションでマイケル役を勝ち取る。

そして準備期間を経て、ラストシーンであるBadツアーのステージシーンからの撮影が始まったとき、スタッフの多くは「本当にジャファーにやれるのか」と疑問視していた。けれども撮影が始まると、ジャファーは完璧なパフォーマンスを見せつけ、1カットが終わってもエキストラは歓声を上げ続けたという。

その後は映画「Michael」で見るとおり、本物と見紛うようなパフォーマンスの数々。本人との比較映像でも全く見劣りしないよね(少なくともおれの感性ではそう見える)。話し方もよく似ていて、マイケル・ジャクソンがそこに生きているかのような存在感を作り出していた。

それが映画初主演の新人俳優なんだよ……。

グレアムがジャファーに会うことにしたエピソードはニューズウィーク日本版(2026年6月23日号)にはもうちょっと詳しく書かれていて、そこまで含めるともっとドラマチックで良い。グレアムがマイケルと会って話したときのエピソードもユーモラスで好き。

おわりに

映画「Michael」が気に入って、マイケル・ジャクソンのことまでいろいろ調べた。たぶんもうしばらく色々調べ続ける気がする。

けれどもそれは感覚的にはマイケル・ジャクソンのファンになったのとは違う。映画「Michael」のファンであるとは確実に言えるが。

ジャファーやジュリアーノがこの先どんな作品に出演していくのかが楽しみだよ。マイケル・ジャクソンを本物さながらに演じた俳優たちとして、どんなキャリアを歩んでいくんだろうね!

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