べんぶらきっちんインタビュー その3

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チョコボスーツ&チョコボマスクにエプロンつけた料理人がチョコボ野菜でヒト向け料理を作って解説するコーナー。似非調理レシピ考えるのが楽しくてもりもり増える。

過去記事はこちら。

ミメットの野菜くりぬき魚シチュー

「べんぶらきっちん、今日はミメットの野菜をくり抜いてシチューにします」
「いつかやると思ってました」
「読みがいいですね」
「でもあれ匂いが個性的すぎませんか」
「味は甘くて美味しいんですよ」
「なんでチョコボの好きな野菜って軒並み臭いんですかね」
「好きな匂いなのでは?」
「あれが……」
「ミメットの野菜の匂いさえどうにかなれば甘くて美味しいので、匂いが消せる香草を探しました」
「はい」
「ありませんでした」
「えぇ……」
「主人と一緒に世界中の香草集めてみたんですけど……」
「ご主人様大変ですね……」
「結婚相手です」
「アッハイ」
「香草を合わせる発想が間違っているのかもしれません」
「というと?」
「魚の匂いなんかミメットの野菜がうまく消してくれたりしないものかと考えました」
「あぁ魚貝の匂い苦手な人多いですからね」
「というわけで世界中の魚貝類を集めました」
「どうやって」
「主人と二人で」
「旦那様は園芸師じゃ……」
「本職園芸師で、趣味は釣りと採掘です」
「ウワァ」
「その世界一かっこいい私の旦那様が」
「今なんで突然のろけたんですか?」
「本当のことなので……」
「落ち着いてください」
「落ち着いてます」
「そうですか」
「見つけたんですよ、合う魚」
「えっ」
「伝説になってる魚ですごく変わった匂いのする白身魚がいて……」
「変わった匂いのする白身魚……」
「ミメットの野菜と合わせて煮付けたらなかなかなんですよ」
「本当ですか……?」
「ミメットの野菜を裏ごしして、塩味を少し足して、いくつか香草足すと完璧です」
「美味しそう」
「というわけでミメットの野菜をくり抜いてその中に入れました」
「ちょっと匂いが」
「食べ始めると気にならなくなります。どうぞ」
「信じます。……あっいい匂いに感じる」
「魚と合うでしょう」
「匂いは消えてはいないのにいい匂いに感じるのほんと不思議ですね」
「相性抜群です」

ギサールのピクルス

「そろそろ定番ネタをやろうと思うんですよ」
「鳴くんですか」
「クエックエーッ!……ではなくて」
「違うんですか……」
「ギサールのピクルスです」
「あぁ瓶詰めして売ってる」
「はい。あれをいかに食べやすくするか結構工夫したんですよ」
「確かに食べやすいですよね……」
「でしょう。実はあれ、海藻の出汁を使ってるんです」
「なんと」
「あと酸味はフェアリーアップルで作ったビネガーにヘヴンズドレモンの果汁を少し使ってます」
「果物酢だったんですね」
「プラスして何種類かスパイスを加えてます」
「スパイスは気づいてましたが、他の点も工夫されてるんですね……」
「そうなんですよ。酸味が強すぎないように分量にも気を遣ってます」
「どうりで食べやすいわけです」
「同じピクルス液で他のヒト用野菜を漬けるとスパイス強すぎますね」
「あぁ……やっぱり……」

シルキスの野菜のディップソース

「べんぶらきっちん、今日はシェフの旦那様が来る時間がずれ込んだので少し遅れます。いっそ出てもらえばいいのでは」
「もう帰りました」
「早いですね」
「裏方でいたいそうです」
「なるほど……」
「でも彼がいないとできなかったメニューたくさんあるんですけどね……」
「ですよね」
「ビスマルクで修行して卒業した調理師ですからね」
「えっ」
「ちなみに私もです」
「それは知ってますが旦那様何者なんですか」
「元冒険者なのでいろんなことできます」
「冒険者ってなんでそんなにマルチな才能あるんですかね」
「私より一足先に冒険やめちゃいましたけどね」
「やめちゃったんですか……」
「そんなことより今日はシルキスの野菜でディップソースを作りますよ」
「切り替え早いですね」
「食感はいいのですが例によって匂いが不人気です」
「ですよね」
「ですがこれ、ガーリックと一緒に蒸すとほどよく匂いが抜けます。こんな感じに」
「えっ」
「新種のハーブって言ったら信じられそうな香りでしょう」
「いい匂いになることあるんですね……」
「悪臭に感じるのは一部の成分だけなのかもしれません」
「あぁなるほど」
「これを刻んで、アッシュトゥーナの水煮をほぐしたものと和えて味付けしてペーストにします」
「ほんといい匂い」
「チョコボ野菜と臭みのある食材は合う気がしてきました」
「前にもブルーチーズとか使ってましたしね……」
「匂いを消すより活かすほうが好みですね」
「そのままの良さが知ってもらえますもんね」
「ヒト向けの質の低いチョコボ野菜は匂いも弱いですからね」
「そうなんですか!?」
「チョコボに美味しくないものがヒトには美味しいので利害の一致です」
「ヒトの地位が低いんだと思ってました」
「チョコボにはやはり最上位のもの食べてほしいでしょう」
「はあ」
「食材が多少悪くても技術でカバーするのが調理師の腕の見せどころですよ」
「かっこいい」
「それでこのシルキスのディップソースはパンや野菜につけると美味しいです」
「野菜……もしや」
「カラッカの野菜とクリーエの野菜を茹でて匂いを弱めました」
「やっぱり」
「さあどうぞ」
「あ……思ったより合いますね」
「ちょっと玄人向けですけどね」
「ぼく玄人だったんですか?」

参考にしたメニュー

タンタルの野菜の揚げ浸し

「タンタルの野菜を見てると主人を思い出すんです」
「えぇ」
「似てるので……」
「エッグプラントにですか……」
「はい……」
「エッグプラント似の旦那様……」
「なので揚げました」
「旦那様ぁ!!」
「タンタルの野菜です」
「クールな割り切り!!」
「このままだとイマイチです。そこで考えたんですよ、レイゲンの野菜がスパイスにならないものかと」
「確かにあれスパイスですよね……」
「かなり苦いんですけどスパイスなんてそんなものです」
「確かに」
「というわけで乾燥させて砕いて炒ってみたのがこちら」
「……チョコボ野菜のにおいが」
「少ししますね」
「でもスパイスとして使えそうな匂いですね」
「微かに残るチョコボ野菜臭を他のスパイスと混ぜて誤魔化しました」
「誤魔化し」
「これを東方の調味料の醤油に出汁を加えたものに足して揚げタンタルを浸します」
「エッグプラントの揚げ浸しってやつでは」
「匂い消し必須ですけどね」
「というわけでどうぞ」
「食感が完璧にエッグプラントの揚げ浸しですね」
「ほぼそのままですからね」
「でも今までも思ってましたが……匂いさえなんとかなれば普通に食べられますよね……」
「わかってもらえて嬉しいです」
「ぼく染まってきましたね」
「かなり染まりましたね」

おわりに

これでひととおりのチョコボ野菜をネタにし終わったと思う。たぶん。

でもまたそのうち増えていくかもしれない……。

FF
SironeriK Memo
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